NYBCT

2002/05/01

ハーレム徒然4月編
-2002年-


4/1 イースター(キリスト教の復活祭)は春の訪れを祝う意味合いもあるから、ハーレムのおばさんたちの教会ドレスもピンクに赤にフリルにコサージュと、いつにも増して、おー、ゴージャス!


4/2 ハーレムのビデオレンタル屋に行くと、やたらとアイスTの出演作が目に付く。実は奴はB級ブラックムービー・キングなのだ。そっちが本業かと思うほどの。次点はスヌープでしょうか。


4/3 ハーレムに来た観光客は、よく同じ質問をする。「マンハッタンって、どっちの方角ですかぁ?」 ハーレムもマンハッタンなのよ。


4/4 ハーレムのスーパーマーケットではレジの人とは別に、商品を袋に詰める係の人がいる。クォーター1枚(25¢)でいいからチップをあげる。これマンハッタンの他の地区では見かけない習慣。払わないおばさんも勿論いるけど。


4/5 ハーレムにはブラック・ファッション博物館というのがある。予約をしないと入れない。なんだか行く勇気がわかない。なぜかな?


4/8 ハーレムのホームレス:「小銭をめぐんで」 私:「ワタシ、英語、判らない」 ホームレス:「私だって中国語なんか話せないよ」。


4/9 ハーレムの食料品屋ではピーナッツチューという一口サイズのチョコレートが売られている。1ヶ5セント。下校時の子供たちに混じって店に入り、25セント玉で5ヶ買って、歩きながら食べる。小学生の買い食い気分。


4/11 ハーレムの地域団体が今日、小さな職業訓練センターをオープンさせた。1ブロックを通行止めにして屋台も出し、記念のパーティだ。もちろんDJも明るい昼間の路上で回してました。


4/12 ハーレムの電気屋で電池の8ヶ入パックを買ったら、不良品が混じっていた。翌日、交換に行くと、「じゃ、今回だけは交換してあげる」と言われた。なんでやねん。


4/15 ハーレムには、所蔵されている人形のほとんどが実物に全然似てないと評判のアマチュア蝋人形館がある。その人形制作者&館長のレイヴン・シャンテリア氏が亡くなりました。72歳。天国でも活躍してください。


4/16 現在、中東行脚中のコリン・パウエル国務長官は、ハーレム生まれのサウスブロンクス育ち。両親はジャマイカからの移民。誕生日は1937年4月5日だから65歳になったばかり。


4/17 昨年の夏にクリントン前大統領がハーレムに事務所を開いた時の新聞を発見。大見出しでクリントンのことを「ホームボーイ」と呼んでいた。


4/18 いきなり華氏90度(32℃)突破。ハーレムのシスタたちもヘソ出し、背中丸出し、人によってはゼイ肉丸出しのタンクトップとローライズで暑い陽射しの中を闊歩。タトゥも華やかでした。


4/19 タトゥと言えば「ナイキのロゴ+NYC」を二の腕に彫った若い男をふたりも見かけた。いいのか、企業ロゴなんかを自分に擦り込んじゃって。それも開発途上国からの搾取を非難されてる会社なんだけど。


4/22 南ア共和国出身のダンサーのステージを見た。ニューヨークに来れたのは、やはりアパルトヘイト廃止後で、将来は母国に戻って政治家になるとか。毛皮パンツでヤリ持って踊ってたけど、大変な経験もしてるんだろうな。


4/23 真夏日が数日続いたあと、急に元の気温に戻ったら、ハーレムのストリートから人影が消えた。変温動物なんでしょうか、ここの人たちは。


4/24 ハル・ベリーの名は、正しくはハリー・ベリーと発音する。しかも本名はハリー・メアリー・ベリー。お母さん、韻の踏みすぎです、これ。


4/25 ハーレムの小さな子供はよく「クォーター(25¢玉)ちょうだい」とせがむ。それで駄菓子が買えるから。ところが10歳を過ぎると「1ドル貸して」になる。もちろん返す気は さらさらない。


4/29 8歳の女の子がコンピュータで塗り絵をしていた。「人魚はみんな白人ってわけじゃないのよー。黒人の人魚もいるのよー」と、人魚の肌をブラウンに塗り、それから髪を黄色に塗った。ま、最近はこういうシスタも多いから。


4/30 ハーレムのとある店のレジの貼り紙。「お酒を買う人は、何歳であっても身分証明書を提示すること。0歳から100歳まで!!」




ハーレム徒然1月編
ハーレム徒然2月編
ハーレム徒然3月編
ハーレム徒然4月編
ハーレム徒然5月編
ハーレム徒然6&7月編
ハーレム徒然8月編
ハーレム徒然9月編
ハーレム徒然10月編
ハーレム徒然11月編


What's New?に戻る
ハーレムに戻る

ホーム