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2002/02/03

ハーレム徒然1月編
-2002年-

1/31 6歳でコーンロウがばっちり似合っているジミー。時々意味もなく「ヨー!ベェベー!」なんて言ってるけど、ほんとはまだまだ子供。ラグビーボールを見たとき「ボクみたい」といって、自分の頭のコーンロウの編み目を指差した。


1/30 ヴァレンタイン・デーが近づいてきた。と同時に2月は「ブラック・ヒストリー月間」でもある。ハーレムのお店のウィンドウには、キング牧師と赤いハートが仲良く並んでいたりする。ま、キングさんも女の人がかなり好きだったらしいし、ま、いいか。


1/29 昨日の夜中、表から銃声が聞こえた。時々聞こえる、面白半分に空に向けて撃っている音とは違って、撃ち合いのような感じ。さすがにパトカーが8台も駆けつけたけれど、誰も逮捕できなかった様子。今朝はそこを近所の住人たちが、何事もなかったかのように通り過ぎている。


1/28 ハーレムのあちこちで、マーカー書きのシンプルなグラフィティを見かける。天使の輪を頭にのせた人がタバコを吸っている絵で、要するに禁煙メッセージ。描いているのは、もう若くはないおじさん。作品製作中の彼は、私に見られているのを知るとニカッと笑った。


1/27 近所のコインランドリーの店員は、プエルトリカンにしては大柄で顔も怖いが、笑顔で「Hi」と挨拶してくれる、実は良い人。彼はヒマな時には店の前に停めてある自分の車のドアを開き、カーステでサルサをガンガン流して聴き入っている。


1/26 おじさん、おばさん、ティーンエイジャー、ホームレス。ハーレムではみんな街角で「ハングアウト」する。と言えば聞こえはいいけれど、要はひたすらの立ち話。20代の男たちの場合は大音量のラジカセがプラスされる。雪の積もった先週も、やはり皆さん、立っておられました


1/25 ハーレムのボデガ(食料品屋)では、たばこを1本25セントでバラ売りしている。「コルト45」という安い発泡酒、ダウンタウンでは見かけない廉価ブランドのコーラ、白い紙にコピーしただけの私製(つまり違法)ナンバーズ・クジなんかも売れ筋商品。少しのお金で楽しめる街なのだ。


1/24 うちの近所にはアフリカ人も多い。コインランドリーで洗い終った洗濯物をたたんでいた女の人は、それをカラフルな布でくるんでキュッと縛った。かなり大きなそのフロシキ包み状のものを、彼女はポンと頭にのせ、スタスタと帰っていった。クール!


1/23 もう1月も後半だというのに、ハーレムの雑貨屋の隅っこにはいまだに売れ残りのクリスマス・ツリーやら、ブラック・サンタ人形やらが置いてある。黒人サンタ…。サンタ・クロースって北欧出身じゃなかったか? いずれにしても、もう誰も買わないって。いったん倉庫に入って、また今年の年末に会おうね。


1/22 うちのアパートの管理人ミスター・メイソンは、背が高くて痩せてて無口な50代。で、いまだにジェリ・カール(昔流行った、しずくが垂れるほどにジェルたっぷりでツヤツヤ・シャイニーなカーリーヘア)。だから家の中ではシャワーキャップ着用。無口な彼は、でも今日は古いR&Bを口ずさみながら、アパート入り口を掃除している。いつもありがとう。


1/21 ハーレムを歩いていると、コンサートのポスターやらフライヤーを、めったやたらと見かける。ほとんどはヒップホップ・モノだ。次いで黒人コメディアンによる爆笑コメディ・ショー。マッチョな男性モデルによるストリップ・ショーもある。お客はもちろん強烈シスタたち。かと思えば「黒人は団結しよう」なんて集会のものもある。どれに行くかは君次第。


フライヤー

ハーレム徒然1月編
ハーレム徒然2月編
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