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2005/02/01


ハーレム mini ジャーナル
-2005年1月-
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アメリカ人は驚いた時によく「ジーザス・クライスト!」(イエス・キリスト様!)と口にするが、先日、125丁目ですれ違ったラティーノのおばさんは、連れの女性との会話中に「ア〜ヴェ・マリ〜ア!」とのたまった。カソリックであるラティーノにはマリア様もとても重要な存在なので、納得と言えば納得か。



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ハーレムのカフェで、ブロンクス在住のアフリカ人レゲエ・シンガーをインタビュー。前日に先方から「インタビューは明日だね?」と確認の電話が入り、当日、なんと約束の時間ピッタリに現れるではないか! 時間の観念が極端にユルいハーレム、「こんなことは初めて!」と、こちらが感涙。今年は良い年になりそうだ。



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ハーレムで撮影をしていると男が話しかけてきた。「君の写真を撮ってあげよう!」「え?仕事で撮ってる?」「じゃあ、君の知らない“別のハーレム”を見せてあげるから、来週あたり、一緒に歩こう」「何処に行くのかって?150丁目辺りだよ」「え?そこに住んでたの?」「……じゃあ、ブルックリンはどう!?」……メゲない男。



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ハーレムのおじさん・おばさんの溜まり場バーで開かれたレゲエ・ショー。女性トリオのコーラスが前代未聞の音痴揃いで、「黒人はみんな歌が上手い」の神話を見事に打ち砕く。おまけにアバやシェールのカバーまで。それでも楽しそうに踊るおじさん・おばさん客がいて、妙になごめるハーレムの一夜。



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ハーレムにある大きなイスラム寺院の側に、映画「マルコムX」にも登場するレストランがある。そこでご飯を食べていると、白いスカーフを被ったイスラム教徒の黒人女性がやってきた。イスラム女性が髪を隠すのは「慎み」が理由だ。でも、この女性は豪華な毛皮のコートを着ていた。なんか違うと思った。



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ハーレムの小学3年生ジャマールの本日の宿題:「シングルという言葉を使って文を作りなさい」 ジャマールの答え:「ボクにはシングルマザーがいます」 ちなみに解答例は「シングルスライス(1切れの)ハムでサンドイッチを作りました」



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寒波到来。現在、外気温マイナス12℃。ハーレムの人はなぜか黒いダウンジャケットがお好みで、ニットの帽子も必須。警官ですら警帽の下に黒い目無し帽を着用。街中が銀行強盗だらけに見える。



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吹雪の到来で36センチの積雪なれど、日曜の午後は晴天。他には誰もいないハーレムの公園で雪に埋もれて遊ぶ二人の女の子と、それを見守るダディ。いい光景だなぁと眺めていると、ダディが「雪の中に携帯を落としちゃって見つからないんだよね」 私の携帯からかけてみたけど鳴らず。子守も大変だ。



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うちの夫はハーレム情報DVDマガジン『Harlem Currents』なるモノを作っている。発行メンバーはドミニカ移民、ハイチ移民、アメリカ生まれのパナマ系で、いわゆる「アフリカン・アメリカン」は夫だけ。ニューヨークには黒人よりラティーノの方が多いし、黒人の3分の1は外国生まれなのだ。







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