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2004/02/09




グラミー賞2004


グラミー賞、日本ではどんなふうにオンエアされたのか(というより、どの部分がカットされたのか)が分からないのですが、以下、徒然と。


50セント、怒ってたんでしょうねえ、ステージに勝手に上がってきちゃったのは。彼が社会に及ぼす悪影響はさて置くとして、新人/ベテランを問わず、昨年もっともCDを売った男ですから、新人賞をもらえなかったのは、それは納得いかないでしょう。


クリスティーナ・アギレラ「世の中ではジャネット以外のことも起こっているのよ」って、それはそのとおりなのですが、あんなドレスを着てきたアナタにこれ ↓ を言う資格はないでしょう。
「おっと! 気をつけないとジャネットみたいに胸がポロッと出ちゃう」。
胸が飛び出さずに収まっていることが不思議なくらいのデザインでした。ジャネット事件にひとこと言うためにわざわざ選んだのかもしれませんが。いずれにしても、アギレラはなにを着ても下品になる人ですね。


ファンクオールスターズ(と呼ぶのかどうか)、かっこよかったですね。単に「アタマのおかしな黒人の年寄り集団」とも言えると思いましたが。モーリス・ホワイトは目が怖かったです。
ジョージ・クリントンはアルツハイマーで徘徊するおじいさんみたいでした。ブーツィ・コリンズは、
なぜか大人しかったですが。かつてフィル・コリンズとのデュエットを大ヒットさせたフィリップ・ベイリーは、太ったおばちゃんみたいになっていました。ほかの人たちも全員、ヘンでした。


プリンス殿下も↑に参加してもよかったと思うのですが、あのおやじ集団に混じるのはイヤだったんでしょうか。(プリンス殿下って、王子さま殿下ってことでヘンな言葉ですね)


アウトキャスト、というよりアンドレ3000。期待が大きかっただけに、あの衣装とセットにはがっかり。しょぼかったです。それはそうと、あの曲、いちおうアウトキャスト名義なんですよ。ビッグボイにも50%の印税が入っているんでしょうか。だとしたら、アンドレ、ココロが広いですね。


スヌープ・ドッグ、相変わらずの、ぬめぬめトークで登場していましたが、こちらではもうじき、彼の出演する
『Soul Plane』なる映画が公開になります。黒人航空会社ソウルプレーン。スヌープはパイロット。アホなブラックムービー数々あれど、予告編を見る限り、これほどまでに中身のない大アホ・ブラックムービーはないのではないかと思えました。


もう一本、あの『スタスキー&ハッチ』のリバイバル映画にもスヌープは、いつものピンプ・ファッションで出ています。スタスキー&ハッチを演じるのは、オーウェン・ウィルソンと、ベン・スティーラー。こちらも予告編では、アホそうだけど、面白そうでした。


ウォーレン・ジボンとか、ジョージ・ハリソンとか、ルーサー・ヴァンドロスとか、死んでしまった人、病気の人になんでもかんでも賞をあげるのはよくないと思います。生きてる人に不公平。亡くなった人には敬意を表して特別賞でいいのではないでしょうか。


ルーサー・ヴァンドロスと言えば、映画『バーバーショップ2』。この映画も日本では公開されないのでしょうね。ブラックヒストリー・ネタがふんだんなので、日本でも特定の人たちにはウケると思うのですが。


さて、この映画のなかで、セドリック・ザ・エンターテイナーというコメディアンが毒舌理髪師を演じているのですが、そのキャラクターがルーサー・ヴァンドロスをネタにしたギャグを飛ばそうとした瞬間、アイス・キューブ演じる理髪店オーナーをはじめ、その場にいた全員が「彼は病気なんだ。ジョークのネタにするのはよせ」と真顔で言います。


これ、黒人社会ではほんとうにそうなんです。ルーサー・ヴァンドロスは、なんというか、美空ひばり級の国民的スター、おばさまたちにとっては杉良的なアイドルなんです(黒人限定ですが)。日本の人にはちょっと信じられないと思いますが。


スーパーボールのジャネット事件で懲りたテレビ局は、今回のグラミー賞をライブ中継ではなく、数分遅れの時差放映としました。もし不測の事態が起きても、そこだけカットできるからです。


当初、グラミー賞にジャネットを出すの出さないのと曖昧なことをいっておきながら、こんな姑息なことをしても意味ないです。最初から「人前でおっぱい出すような人間は出さない」とはっきり宣言するべきでした。そしてジャネットは、きちんとお仕置きをされるべきです。あれはスポーツ中継で、夜8時頃でしたから、テレビを見ていたのは、ウハハなお父さんやお兄さんだけではありません。お母さんやお姉さんやおばあさん、そして子どもたちも見ていたわけですから。


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